はじめに
SendGridと連携することで、指定した複数のユーザーにメールの一括送信ができるようになります。また、メールの送信元アドレスを任意のドメインのアドレスに変更できます。これにより、受講者に届くメール通知の信頼性・ブランド一貫性が向上します。
メール一括送信機能はオプション機能です(無償)。機能を有効にする場合はサポート担当者までお問い合わせください。メール配信に利用するSendGridのサービスについては、別途SendGrid側との契約および利用料金が発生します。
本ページ掲載しているSendGridのページのスクリーンショットは2026年4月時点のものです。仕様変更により操作方法やページの内容が異なる場合がございます。最新情報はSendGridの公式ページをご確認ください。
事前準備
設定を始める前に以下をご用意ください。
- SendGridアカウント(未登録の場合は構造計画研究所SendGridまたはTwilio SendGridからSendGridアカウントを開設してください。)
- 独自ドメイン(送信元として使用するドメイン)
- ドメインの DNS設定変更が可能な権限(またはDNS担当者への依頼手段)
設定の流れ
- SendGridでドメイン認証を行う
- SendGridでAPIキーを発行する
- SendGridでClick Trackingを無効化する
- SendGridでEvent Webhookを設定する
- SendGridでUnsubscribe Groups (配信停止グループ)を設定する
- SendGridでDynamic Templates(メールのテンプレート)を設定する
- WisdomBaseのCRM連携設定でSendGridと連携する
ステップ1:ドメイン認証(Sender Authentication)
SendGridで送信元ドメインを認証します。この手順により、SPF・DKIM認証が設定され、メールの到達率が向上します。
- SendGridの管理画面にログインします。
- 左メニューから Settings > Sender Authentication を開きます。
-
「Authenticate Your Domain」 の [Get Started] をクリックします。
- お使いのDNSホストプロバイダー(例: AWS Route 53、Cloudflare など。お名前.com など日本のサービスの多くは選択肢に掲載されていないため "Other Host (Not Listed)"を選択する必要があります)を選択します。
-
「Would you also like to brand the links for this domain?」 は 「No」 を選択します。
- 送信元として使用する ドメイン名を入力 し、次へ進みます。
- 画面に3つの CNAMEレコード が表示されます。この情報をDNS管理画面に登録します。
DNS設定について
表示されたCNAMEレコードを、ご利用のDNSサービス(ドメイン管理会社やクラウドDNS)の設定画面に追加してください。設定の反映には最大48時間かかる場合があります。
既存のメール環境(他のメールサービス)への影響はありません。
- DNS設定が完了したら、SendGridの画面に戻り 「I've added these records.」 にチェックを入れ、[Verify] をクリックします。
- 認証が成功すると、ドメインのステータスが「Verified」になります。
ステップ2:APIキーの発行
WisdomBaseがSendGridと通信するためのAPIキーを発行します。
- 左メニューから Settings > API Keys を開きます。
-
[Create API Key] をクリックします。
API Key Name に任意の名前(例:wisdombase-abc)を入力します。
- API Key Permissions は Custom Access を選択します
-
以下の権限を有効にしてください。
カテゴリ 権限 Category Management Read Access Email Activity Read Access Mail Send Full Access Mail Settings Full Access Sender Authentication Read Access Stats Read Access Suppressions Full Access Template Engine Read Access Tracking Full Access
- [Create & View] をクリックするとAPIキーが表示されます。
APIキーはこの画面を閉じると二度と表示されません。必ず安全な場所にコピーして保存してください。紛失した場合は新しいキーを再発行する必要があります。
ステップ3:Click Trackingの無効化
SendGridのClick Tracking機能は、メール内のリンクURLを書き換えてクリック数を計測します。この機能が有効のままだと、メール内のリンクが意図しないURLに変換されるため、必ず無効化してください。
- 左メニューから Settings > Tracking を開きます。
- 「Click Tracking」 の横にある編集アイコン(鉛筆マーク)をクリックします。
- スライダーを 「DISABLED」 に切り替えます。
- [Save] をクリックして保存します。
ステップ4:Event Webhookの設定
メールの配信ステータス(送信済み・バウンスなど)をWisdomBaseに通知するためのWebhookを設定します。
- 左メニューから Settings > Mail Settings を開きます。
- 「Event Webhook」 をクリックして設定画面を開きます。
-
「Create new webhook」をクリックして以下の通りに設定します。
項目 設定値 Friendly Name 任意の名前(例: WisdomBaseメール結果通知) Post URL WisdomBaseのSendGrid連携設定ページに表示されるWebhook URL Actions to be posted Deliverability Data の以下にチェックをする
Proccessed
Dropped
Deferred
Delivered
Signature Verification Enable Signed Event Webhook を 有効にする OAuth Verification Enable OAuth は無効のままにする Webhook URLの確認方法
管理画面 > CRM連携設定 > SendGrid連携設定 にアクセスすると、Webhook URLが表示されます。 - [Save] をクリックして保存します。
- 作成完了後、作成されたWebhookの歯車のアイコンをクリックし「Edit」を選択します。表示欄下部「Verification key」に表示されている文字列を控えておきます。このkeyはステップ7で使用します。
ステップ5:Unsubscribe Groups(配信停止グループ)の設定
SendGridのUnsubscribe Groupsを使用すると、受講者が特定カテゴリのメールのみ配信停止できるようになります。WisdomBaseではこのグループIDを使用して配信停止を管理するため、WisdomBase管理画面の設定前に必ず作成してください。
グループの作成手順
- 左メニューから Suppressions > Unsubscribe Groups を開きます。
-
[Create a New Group] をクリックします。
-
以下の項目を入力します。
項目 入力内容 Group Name グループの名前(例: WisdomBase メール通知)Group Description 受講者向けに表示される説明文(例: 学習に関するお知らせ・通知メールです。)Group Descriptionについて
この説明文は、受講者がメールフッターの配信停止リンクをクリックした際に表示される場合があります。受講者が内容を理解しやすい日本語の説明を入力することをオススメします。 - [Save] をクリックします。
- 作成完了後、グループ一覧に戻ります。作成したグループの 「ID」列に表示されている数字(例:
12345)を控えておきます。このIDは次のステップで使用します。
Unsubscribe Groupsが必要な理由
SendGridでUnsubscribe Groupを設定することで、受講者はメールフッターから「このカテゴリのメールだけ止める」という選択ができるようになります。グループを設定しない場合、配信停止操作がSendGridの「Global Unsubscribe(全メール一括停止)」として処理されるため、以降のすべてのメールが届かなくなるリスクがあります。
ステップ6:Dynamic Templates(メールのテンプレート)の設定
SendGridのDynamic Templateは、WisdomBaseから送信されるメールのデザインと構成を定義するテンプレートです。WisdomBase管理画面にテンプレートIDを登録するため、連携設定前に必ず1つ作成してください。
テンプレートの作成手順
- SendGrid管理画面にログインします。
- 左メニューから Email API > Dynamic Templates を開きます。
-
[Create a Dynamic Template] をクリックします。
-
Template Name に任意の名前(例:
標準テンプレート)を入力し、[Create] をクリックします。 - 作成されたテンプレートが一覧に追加されます。テンプレート名の左にある 「▶」 をクリックして展開すると、「Template ID」(例:
d-xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx)が表示されます。この値を控えておきます。
テンプレート本文の作成
- [Add Version] をクリックし、テンプレートの編集画面に進みます。
-
Blank Templateを選択し、エディタの種類を選択します。
選択肢 説明 Design Editor ドラッグ&ドロップで視覚的に編集できる。HTMLの知識が不要 Code Editor HTMLを直接記述して編集できる。細かいデザインの調整が可能 以下では「Code Editor」を選択して標準となるテンプレートを作成する手順を説明します。
- Code Editor の編集ページの左側の左上の Settings(歯車アイコン) をクリックします。
-
テンプレートのバージョン名(Version Name)に任意の名称(例: 初期バージョン)を入力し、件名(Subject)に
{{{subject}}}と入力します。件名には必ず三重括弧の
{{{subject}}}を入力してください。入力を誤ると一括メール送信時に設定した件名とは異なる件名のメールが送信されてしまいます。 -
本文となるHTMLとして、「CODE」 タブを選択し、デフォルトで入力されているHTMLをすべて削除し、以下のHTMLをペーストします。
<!DOCTYPE html> <html lang="ja"> <head> <meta charset="UTF-8"> <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0"> <title>{{subject}}</title> <style> body { margin: 0; padding: 0; -webkit-text-size-adjust: 100%; -ms-text-size-adjust: 100%; font-family: 'Helvetica Neue', Arial, 'Hiragino Kaku Gothic ProN', 'Hiragino Sans', Meiryo, sans-serif; line-height: 1.6; color: #333333; background-color: #f4f5f7; } table { border-collapse: collapse; mso-table-lspace: 0pt; mso-table-rspace: 0pt; } .container { width: 100%; max-width: 600px; margin: 0 auto; background-color: #ffffff; border-radius: 8px; overflow: hidden; box-shadow: 0 2px 8px rgba(0, 0, 0, 0.05); } .content { padding: 40px 30px; font-size: 15px; } .footer { padding: 20px 30px; background-color: #f8fafc; border-top: 1px solid #e2e8f0; text-align: center; font-size: 12px; color: #64748b; } .footer a { color: #4f46e5; text-decoration: underline; } @media screen and (max-width: 600px) { .wrapper-td { padding: 20px 0 !important; } .container { border-radius: 0 !important; max-width: 100% !important; box-shadow: none !important; } .content { padding: 25px 20px !important; font-size: 14px !important; } } </style> </head> <body> <table class="wrapper-table" width="100%" cellpadding="0" cellspacing="0" border="0" bgcolor="#f4f5f7"> <tr> <td class="wrapper-td" align="center" style="padding: 40px 10px;"> <table class="container" cellpadding="0" cellspacing="0" border="0" width="100%" style="background-color: #ffffff; max-width: 600px;"> <!-- 本文エリア --> <tr> <td class="content" style="padding: 40px 30px; font-size: 15px; color: #333333; line-height: 1.6;"> {{{body}}} </td> </tr> <!-- フッターエリア --> <tr> <td class="footer" style="padding: 20px 30px; background-color: #f8fafc; border-top: 1px solid #e2e8f0; text-align: center; font-size: 12px; color: #64748b;"> <p style="margin: 0;"> 今後の配信停止をご希望の場合は、<br> <a href="{{{unsubscribe}}}" style="color: #4f46e5; text-decoration: underline;">こちらから配信停止手続き</a>をお願いします。 </p> </td> </tr> </table> </td> </tr> </table> </body> </html> -
編集が完了したら [Save] をクリックします。
変数の中括弧の数について(重要)
3つの中括弧で囲むと変数中のHTMLタグがサニタイズ処理されません。例えば、<br>はHTMLタグとして処理され改行されます。そのため本文の{{{body}}}は必ず3つの中括弧で囲んでください。
一方、2つの中括弧で囲むと変数中のHTMLタグがサニタイズ処理されます。例えば、<br>と書いてあると <br> に変換されます。そのため、本文の<title>タグ内では{{subject}}のように2つの中括弧で囲んでください。一方で、件名そのものはサニタイズされた文字を表示させたくないので{{{subject}}}のように3つの中括弧で囲んでください。 - テスト送信で表示を確認するために、まずは変数となるデータを入力します。編集画面の左上にあるSettings(歯車アイコン) をクリックし、 [TEST YOUR EMAIL] または TEST DATA タブを開きます。
-
「TEST DATA」 欄に以下のJSONを入力します。
{ "subject": "【テスト】新コースのお知らせ", "body": "山田 太郎 様<br><br>いつもご利用いただきありがとうございます。<br>新しいコースが公開されましたのでお知らせいたします。" } - テスト送信先のメールアドレスを入力し、[Send Test Email] をクリックします。
- 受信したメールで以下を確認してください。
- 件名が「【テスト】新コースのお知らせ」になっている
-
<br>が改行として表示されている(タグ文字列が露出していない) - フッターの配信停止リンクが表示されている
- テストメールが確認できたら [Save] をクリックした後にテンプレート一覧に戻り、テンプレート名の左側の「∨」をクリックし、対象バージョンのステータスが 「Active」 になっていることを確認します。「Active」でない場合は、バージョン右端の [・・・] > Make Active で切り替えてください。
WisdomBaseから送信に使用されるのは「Active」状態のバージョンのみです。テンプレートを更新した際も、新しいバージョンをActiveにする操作を忘れないようにしてください。
ステップ7:WisdomBaseの管理画面での連携設定
接続設定
- WisdomBaseの管理画面にアクセスします。
- CRM連携設定 > SendGrid連携 を開きます。
-
以下の項目を入力します。
項目 内容 SendGrid API Key ステップ2で発行したAPIキー 一括送信用 Unsubscribeグループ ID ステップ5で作成したグループのID - [接続・設定確認] をクリックします。
- 保存後、「 接続および設定の確認に成功しました」というメッセージと認証済みドメインが自動的に表示されれば、連携は正常に完了しています。
Webhook設定
- Webhook Verification Key (Public Key) にステップ4で控えていた「Verification key」を入力します。
デフォルト送信者設定
- 送信者名、送信元アドレス、返信先名、返信先アドレスを入力します。ここで入力した内容は一括メール送信時のデフォルト値として利用されます。個々のメールで送信者名などを個別に変更することも可能です。
一括送信用テンプレート設定
- テンプレート名(表示用)に任意のテンプレート名(例: 標準テンプレート)を入力し、ステップ6で控えていた「Template ID」(例:
d-xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx)を「テンプレートID (SendGrid) 」の欄に入力します。 - 複数のテンプレートを登録したい場合は「テンプレート追加」ボタンをクリックしてテンプレートを追加します。
すべての設定が完了したら「設定を保存する」ボタンをクリックします。
以上でSendGrid連携の設定は完了です。
よくある質問・注意事項
Q. CRM連携設定にSendGrid連携の項目が表示されない
メール一括送信機能が有効になっていません。メール一括送信機能はオプション機能です。機能を有効にする場合はサポート担当者までお問い合わせください。
Q. ドメイン認証(Verify)がエラーになる
DNS設定の反映には最大48時間かかる場合があります。設定後しばらく待ってから再度Verifyをお試しください。それでも失敗する場合は、CNAMEレコードの内容に誤りがないかご確認ください。
Q. メールが迷惑メールフォルダに届く
SendGrid連携直後は送信ドメインのレピュテーション(信頼スコア)が低いため、大量のメールを一度に送信すると迷惑メール判定されやすくなります。最初は少量から送信し、段階的に送信数を増やすことをお勧めします。
Q. 既存の別メールサービスへの影響はあるか
ドメイン認証で追加するCNAMEレコードは、既存のMXレコードやSPFレコードとは独立しています。既存のメール環境に影響はありません。
Q. APIキーを紛失した
SendGridの管理画面では、発行後にAPIキーの全文を再表示することはできません。Settings > API Keys から該当キーを削除し、新しいキーを発行してください。発行後、[サービス名] 管理画面のAPIキーも更新してください。
サポートへのお問い合わせ
本手順に関してご不明な点がございましたら、サポートチームまでお問い合わせください。
設定作業を代行するオプションも提供しています。詳しくはお問い合わせください。